さくらことのは~川柳の部屋

五七五に思いをのせて

2015-01-01から1年間の記事一覧

多読、多詠の誓い(?)と同想句

これまで定期的に読んでいる川柳誌は 豊橋番傘だけだった。 川柳をつくりはじめて10年ほどと言いながら、 はずかしいことに、 唯一の川柳専門雑誌である「川柳マガジン」を 目にし、手にしたのはつい最近のこと。 ひらくとそこには、 日本全国の、川柳を愛…

年賀状と訃報

毎年毎年、わかっていることなのに この時期になっていつもあわてて書いている、年賀状。 ひどい時は、大晦日になってもまだ書いている。 書けたぶんから家族に頼んでピストン投函したり。 毎年送る年賀状のなかには、 何年も会っていない、 もしかしたらも…

第九

年の暮れが近づくと、 あちこちで第九の演奏会がひらかれる。 この時期に第九の演奏会が目につくのは 日本だけで、ほかの国ではみられない傾向らしい。 合唱をはじめたきっかけは、 ベートーヴェンの第九。 当時の職場の先輩に、 「こんなのがあるのよ。歌っ…

父のセーター

昨年8月に亡くなった父が愛用していたセーター。 その中で、わたしがもらって着ているものがある。 赤のVネック、 明るい緑のVネック、 紺のタートル。 どれもきれいな色だ。 父は、背丈は165cmほどだったが、 筋肉質で、広い背中をしていた。 そん…

「川柳 とよばん」

3年前のことになりますが、 2012年(平成24年)に発行された、 合同句集「川柳 とよばん」に 載せていただいた 自選15句です。 それまでに豊橋番傘へ投句したものを中心に、 自分のすきな句を選びました。 いてくれるそれだけでいいひとがいる 寄り…

豊橋番傘 平成27年12月号 掲載句

(10月号から・丸山 進 選) もう上手く喜劇にできる嫉妬心 だれもその苦労を知らぬやじろべえ あの日からまだ終わらないかくれんぼ イエスノー胸の振り子が止まらない 遠吠えに返事があってほっとする 「謎」 (尾崎 千津子 選) まだ解けぬあのひとこと…

豊橋番傘 平成27年11月号 掲載句

秋の日の別れにつのる肌寒さ 消去したメールひとつが気にかかる 些末ごと平和のために折れておく 使いこみしっくりなじむ夫婦碗 「咲く」 (尾方 静子 選) 生きぬいたあかしの色で咲いて散る 「襟」 (森 文代 選) 父母を泣かせた日から正す襟 「ラジオ」 …

今、ここを生きる

今ここを生きるいつかはみんな風 欠けてまた満ちるこころもあの月も その年にならねば見えぬものがある 平凡を積みかさねるという非凡 生きてきたように死にゆく嘘のなさ もう聞けぬ小言がいまも生きている おたがいが相手の杖となる齢 在るものはいつかなく…

豊橋番傘 平成27年10月号 掲載句

写真は「花の庵」さなえさん よりおかりしております。 淡々と背負って生きる影ひとつ もう上手く喜劇にできる嫉妬心 都合よく聞き分けできる両の耳 歳月が笑いばなしにした別れ 「消す」 (藤森 ますみ 選) アルコール今日いちにちの毒を消す 「乾く」 (…

豊橋番傘 平成27年9月号 掲載句

(7月号近詠より・鈴木 順子 選) うぬぼれをゆるしてほしい日の鏡 再会のよろこび生きていればこそ 遠い日の自分にであう古日記 もう聞けぬ小言がいまも生きている 存在の大きさいまも一周忌 「鐘」 (郡山 弘子 選) 四時限目チャイムまだかと腹の虫 「浴…

豊橋番傘 平成27年8月号 掲載句

飛びたった鳥があらたな風を呼ぶ 華やかな尾びれで海を泳ぎきる 風向きの変化もあろう四面楚歌 手ばなせぬ古本にある生きる糧 「待つ」 (河合 久子 選) 来ぬひとを待つあきらめるために待つ 「気晴らし」 (鈴木 順子 選) 些末ごと花を飾って気を晴らす …

豊橋番傘 平成27年7月号 掲載句

6月号ぶんは、投句をお休みしました。 6月号掲載分 (4月号近詠より・鈴木 順子 選) わたくしの海はここです金魚鉢 (森口 美羽 抄) すいすいと解けたクイズに落とし穴 7月号 (5月号から・山縣 正彦 選) 若かったねと馬鹿だったねはよく似てる 関西…

耳ふたつ...意味ふたつ?

「さくら・たわわにたわごと」に書きました。 よろしければどうぞいらしてくださいね。

豊橋番傘 平成27年5月号 掲載句

(3月号近詠より・鈴木 順子 選) ぬくぬくと生きてたやすく風邪をひく いてほしいひとはいないが咲くさくら 納得のいくまで色をぬりかえる 若かったねと馬鹿だったねはよく似てる 上向きの風を待ってる奴凧 「いよいよ」 (森 文代 選) いよいよとりきん…

豊橋番傘 平成27年4月号 掲載句

(画像の写真は「花の庵」さなえさんよりおかりしております) またひとつ春を見つける昨日きょう 名も知らぬ花がわたしをなぐさめる わたくしの海はここです金魚鉢 燗びんでぬくめてみたい愛がある 「すいすい」 (中内 まつ江 選) すいすいと解けたクイズ…

豊橋番傘 平成27年3月号 掲載句

下向きの波はやんわりやり過ごす きなくさい風を背負った擬似平和 ぬくぬくと生きてたやすく風邪をひく 新月のきょうから満ちてゆく想い 「未来」 (高柳 閑雲 選) 未来へのバトン渡せる手をさがす 国境のない地図えがく未来の子 「しみじみ」 (郡山 弘子 …

豊橋番傘 平成27年2月号 掲載句

(写真川柳の写真は「花の庵」さなえさんよりおかりしております ”ダリア”) (12月号から・水野 奈江子 選) ピリオドが打てずコンマで続く恋 愛用のセーターぬくい形見分け どの花も自然がくれた色で咲く ご破算にできない夢が疼く胸 やがてまた芽吹く日…

豊橋番傘 平成27年1月号 掲載句

(画像の写真は「花の庵」さなえさん よりおかりしております ”クリスマスローズ”) 決めごとも誓いもないが年あらた おだやかな日々を祈って家族膳 寒波来る家族でかこむぬくい鍋 好物の餅に遺影の父わらう 本年もよろしくお願いいたします。 (11月号近…